参加作家インタビュー:新宅和音

2025年2月に新宿眼科画廊にて開催にされるグループ展「みつばのクローバー」に参加される作家の方々へ、共通質問リストをもとにDMによるインタビューを行いました。
それを再構成し、記事化しています。


◼︎これまで絵を描いてきて、どうして今の絵(主に女児を描くこと)にたどり着いたか

ハ息子ハ息子
これまで絵を描いてきて、どうして今の絵(主に女児を描くこと)にたどり着きましたか?

新宅和音新宅 和音
わたしにとって絵を描くことが女の子を描くことだからです。
物心ついた時から少女を描き続けてきました。
わたしは15歳以下の少女だけを美しいと考えていて、その年頃の少女に対する執着、可愛いものへの執着、自分が少女であり続けることへの執着、それらが強力な業となり今日もわたしに絵を描かせているんだと思います。

■女児作品で何を伝えていきたいですか?何を表現していきたいですか?


新宅和音
作品を通して人に伝えたいことはありません。
わたしは鑑賞者に向けて絵を描いてはいないからです。
世界のどこかにいる無数の少女のわたしだけが理解してくれるように気をつけて描いています。



■一つ作品を挙げて、それについての説明+その画像をお願いします。

《生きものの季節》
F25、木製パネルに油彩とアルキド樹脂
2024年


新宅和音
夏の大分の久住高原を背景に、山は迫ってくるように大きく、草の匂いも勢いを増し、分裂した少女達が気持ちよく思い思いにポーズをとっています。
少女は自然の一部になり夏の生命のエネルギーを受けてのびやかです。


■女児を描く際に工夫してること(造形、モチーフ等)は?


新宅和音
自分がその時その時に一番可愛いと思える造形、服装や髪型にしています。

ハ息子 
ありがとうございます。
新宅さんの作品の世界観が好きなので、知っていけるのが嬉しいです。
内容について、もう少し質問しても良いですか?

私の主観かもしれませんが、作品で描かれる少女が新宅さんご本人に似ている気がします。
それは意識して描かれているのでしょうか。


新宅和音
わたしが描いていて「しっくり」くる顔というものが自分の中で明確にあって、そうなるまで描きながら造形をこねくり回しています。
それがわたし自身に似て見えるならば、自分にとってしっくりくる顔は見慣れている自分ということになりますね。

ハ息子 
「しっくりくる顔」という表現がとても印象的です。
ご自身にとって馴染み深い、自然と手が動く造形が、ご自身に似ているというのは、とても興味深く感じました。
私はモデルがいないから自分の写真を撮ってそこから足したり抜いたりしてどんどん崩して女児を生成してます。

新宅和音
ハ息子さんが自分の写真から女児を生成しているのは面白いです。
人物を描く人で自撮りを元にしている人は多いと思いますが、ハ息子さんの絵の場合女児服や女児アイテムが特徴だと思います。
あれらも実際に持っているものなのでしょうか?

ハ息子 
ありがとうございます!
ランドセルや靴を描く時は実際に用意して描いてます!
衣装も買える範囲でメルカリで買って描いてます!
他はネットで調べたもの見ながら描いてます。



新宅和音
あのリアリティは使用された実物だからだったんですね!
答えてくださり嬉しいです。

ハ息子 
その時々の「一番可愛い」と思えるものは、どのように見つけていますか?
インスピレーションの源を教えてください。
また、造形やモチーフを選ぶ際に、特に影響を受けたアーティストや文化はありますか?

新宅和音
InstagramやPinterestで見た可愛いアクセサリーや服装、好きなアイドルが身につけていたものなどです。
元々ファッションが好きですが、自分の手に入らない憧れを絵の中の少女に代わりに着てもらっていることがよくあります。

ハ息子
憧れを少女に託す、という部分、興味深く感じました。
私はどうしても自分の写真を元に形を組み立てていく方法が中心なので、憧れという外部の感覚を直接絵に託すという発想がとても新鮮に感じます。
自分の中で明確に持っていない感情を、少女を通して形にしていく。
そのプロセスの違いが面白いと感じました。

それでは、もしよければ何か言い残したことがあればぜひお願いします!!


新宅和音
言い残したことはありません!
インタビューありがとうございました。
来年の女児展を楽しみにしております。

ハ息子 
ありがとうございます!
インタビュー御協力頂きありがとうございました!!

新宅和音
こちらこそどうもありがとうございました!



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